気の乱れと禍
怪我や災難が多い、いざこざやトラブルが多い、
こういう時というのは、必ず自分の気が乱れている。
こんな時に、イライラカリカリしながらことを行っているととんでもない事態を引き起こしかねない。
乱れた気を使えば、それに呼応して乱れた禍を招く。
怪我や災難、トラブルの多い人というのは、大体いつもイライラしている。
自分の感情に無感覚になっている人など、イライラが表情や態度には出ていない、当の本人も自分がイライラしていることに気づいていないといったことも少なくないが、
そんな場合もその人の気の状態を見ればすぐにわかる、気が乱れているのだ。
そうなるとなにか感じが悪いなとか、威圧的だなとか、なんとなく荒っぽく品のない感じになってくるから、はたから見れば分かるだろう。
乱れた気の状態では何をやってもことが上手く運ぶことはない。
周囲の人にもいい影響は決して与えない。
こういう状態が常習化している人は、自分を落ち着けるということを学ばないといけない。
心を鎮めることを知らないといけない。
自分の心の扱い方をきちんと学んでいかないといけないのだ。そこをないがしろにして、周りの人や状況のせいにしていては進歩しない。
禍が多いと感じる時は、そのままの状態で物事を継続させないで、一旦止める必要がある。
イライラするなどは余ったエネルギーの鬱滞であるから、どうしても上手くいかないと思いながらもその余りを使って発散したくて強引にやりたくなったりする。
たがこういうのは本当に危険なのだ。
取り返しのつかないような事故などが起きてしまってから気づいたのでは遅い。
気の乱れがあるときには、一度ことにあたるのを辞める、或いは必要最低限に留めて、
一旦心を鎮めることに努めなければならない。
気を落ち着け、調える。
乱れた気の状態のまま、意識活動を継続させてはいけない。
気の扱い心の扱いは難しい。だからこそきちんと学んでいく必要があると思う。
自分自身を生かすには、自分自身の扱いに熟達しなければ生かせない。
一休