腸内細菌
腸内細菌の作用やその重要性が、
科学的に解明されてきております。
腸内の状態と脳の働きの一連性も少しずつわかってきているようです。
好き嫌いなくなんでも食べるのが良いことですよ、
という価値観は、一般的にも既に崩壊してきているように個人的には感じています。
牛や馬は、草しか食べてないにもかかわらず、
あれだけの大きな身体と、強靭な筋肉を作り上げています。
何の力か、
腸内細菌の力です。
禅、密教では、
日本でも、アジアの仏教圏でも、ヒンドゥーでも、
そのほとんどが菜食です。
こういった修行の世界は、脳の働き、身体の総合的な機能を、最良の形で活性化させていこうとしている世界ですので、
それらを低下させてしまう動物性のものはほとんどの場合摂取しません。
日本の一般人でも、青汁と一部の野菜のみで生活している人がおりますが、
その方の腸内細菌は、普通の人にはいない、牛や馬などの腸内にいる細菌が沢山見られるそうです。
昔の人は、
科学の知識がなくとも、感覚的にいろいろなことを知る術をもっておりました。
修行の世界には特にそういったものがみられます。
特別な修行者に限らずとも、科学信仰の時代になる前の人達は、もっと自分の感覚を頼りに人は生きておりました。
自分の身体のことは、自分の身体に聞くのが一番信頼がおけるはずなのです。
感覚には叡智がつまっております。
知識に頼るほどに、感覚は使われなくなり機能は低下します。
科学を知らなかった時代の人たちより、
科学を盲信している現代人のほうが、よっぽど無知になってしまっていることを自覚すべきです。
一休