疲労感
疲労というものはほとんどの場合が偏り疲労である。
身体の一部が偏って使われて、そこだけが疲労している。
本当に疲労しているのは一部なのだが、感覚としてはそれでぜんぶが疲れたように感じる。
一部が酷使されて筋が緊張し硬ばった状態にあり、弛まなくなっている。
寝ても疲れがとれないなどは、この緊張が弛まないままでいるからだ。
人それぞれ身体の使われ方も偏り方も違う。身体の休まる姿勢も皆違う、その時々でも違う。
子供の寝相が分かりやすいが、子供は寝ながら動き回って偏り疲労を調整している。寝相が悪い方が身体はよく休まる。
大人になると寝相がよくなるが、反応が鈍ったからだ。
さらに歳をとって鈍ると寝ている間まっすぐ上を向いまままったく動かなくなる。
蛇はとぐろを巻いて休むが、その姿勢がよく休まるからだ。
人間も、よく休まるのはその時の偏りにそって身体を曲げたり捻ったりした状態の方がよく休まり疲労が抜ける。
活元運動を行うと偏りに沿ってよく弛んで疲労も抜けやすい。
活元が本式にできなくても、活元的にストレッチをするのでもずいぶん違う。
快の感覚にそって伸びをしたり身体を動かしたりしていく。
何を何回やるとか、ゆっくり伸ばすよう意識するとかではなくて、快の感覚を追っかける。
無意識に伸びをしたり貧乏揺すりをしたりするときのような感覚で行う。
身体がどうなれば楽だと思っているのかは、頭で考えたってわからない。
快の感覚に聞いていけばわかっていく。
一休