ソウルメイトとの課題
私は永いこと、それこそほんの数年前まで、自分の父親に対して強く感情を抑圧して生きておりました。
昭和も初期の人だから、亭主関白で厳しく、
子供のころの自分の目には、絶対的な権力者のように映っていたのかもしれません。
父親を前にすると言葉がでなくなってしまうというのが大人になってもありました。
それが数年前、
導きと思える縁があり、ある方に自分と父親との前世での関わりを見てもらうことになったのです。
そしてその結果は、
なるほどとうなずけるような確執がありました。
確執を抱えたまま二人仲良く弓矢で討ち死にしていて、
その死に際に特に決定的な確執を作っているようでした。
今生で親子として関わっているのは、
お互いに折り合うことが課題であるからだと、その方から教えを頂いたものです。
野口整体でもエネルギーヒーリングでも、こうしたトラウマ的な要素は多分に扱うわけなので、
これらを学びに来ている人の中にも、似たような問題を抱えている人が少なからずおります。
60歳になっても拭いきれない親子の確執があるという方もいます。
その方は教師をしている立派な方ですが、それでも心の中にはいろいろあるようです。
私はそうして前世での関わり、その時の想いというものを見てもらってから、
ゆっくりと父親への恐怖心のようなものや抵抗感といったものがなくなって行き、
いつの間にかわだかまりもなくなりました。
今となっては、世話になったなという感謝の想いが大きくあるものです。
うまく言えないところですが、
本当の意味で自分の人生が始まったんだなと思うようになった、
本当に新しく人生が拓けてきたなと感じるようになったのは、
このことからのような気がしています。
おそらくこれが、今生でのメイン課題の一つだったのでしょう。
それまで、現在を生きているようで、いつまでも幼少期の感情を引きずり過去に生きてしまっているものがあったのだろうと思います。
自分に限らず、
親子、兄妹といった密着した関係、育成環境にメインの重要課題を持って生まれている人は少なくないと思います。
自分の関わるいろいろな人を観察していてもそれが見てとれます。
そうした課題となる感情的な問題が心の裡に抱えこまれているうちは、
当人以外の別の人との間で似たような問題のある関わりを築くことになったりと、
課題の代替えのようなことが起こることも多々ある気がします。
しかしそれも、
大元である当人との問題が解決されれば雲散霧消、消えてなくなってゆくのでしょう。
人生におけるこうしたメイン課題が、なるべく先伸ばしされることなく解決されてゆけばゆくだけ、
その後の人生がより実りあるものになって行けるのではないかなと、
私は、自分の体験からそう感じているものです。
一休